筆界。あなたの土地はどこ?
自分が土地を買う予定として考えて下さい。
「あなたが買う土地はどこですか?」
「そんなのココに決まってるだろ!○○番地○だって登記簿や権利証に書いてあるぞ!面積は400㎡だ!」
確かに、あなたが買う予定の土地は登記簿や権利証に書いてあるんです。
しかし、、、、よく見て下さい。所在と面積しか書いていないのです。
それだけでは「どれが(どこからどこまでが)土地なのかはわかりません。」
ではあなたの買う予定の土地を訪ねてみましょう。
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貴方か買った土地はBさんの土地です。
さぁ、あなたの土地はどこでしょう?(これは有りがちながら難解な事例です^^;)
それでは順番に解説します。
①筆界(原始筆界)
筆界とは公法上の境界です。
この筆界は登記官が形成するので、所有者で勝手に変更することは出来ません。
例えばAさんが境界標までが自分の土地なので筆界を変えてくれと主張しても変えてくれません。
②占有界
Aさんが現実に専有している境界。
所有の有無は関係ない。
③所有権界
実際に所有している(と考えている)境界。
通常は筆界(原始筆界)と所有権界が一致している(一致していない場合にトラブルが起こりやすい)。
難しいことはいいから、結局どれがBさんの土地なのか?
登記上は①筆界(原始筆界)に囲まれた範囲までがBさんの土地です。
このような事例になると、
・納得いかないAさんが登場する。
・AさんどころかCさん、Dさんも登場するかも?
・「壊せ」とか「もともとこっちの土地だ!」や「杭が正しい(正しくない)」と混乱に拍車がかかる。
実務上、どのように解決すればいいのかは、、、、長くなるので省略します。
不動産の売買には事前に確認しなければならないことが多くあります。
安易な売買は避けましょう。
お困りごとは名寄市の不動産会社や土地家屋調査士に相談しましょう。